天王寺動物園
天王寺動物園で行われた「ZOO21計画」は、野生動物の種の保存や環境教育に貢献することを目的に、新しい動物展示の方式を確立しました。従来のようにただ動物を飼育するだけでなく、より生息環境に近い状態で、飼育を行うことで来園者の様々な理解を深めるというこの計画。
アトリエ・ティーエムバーガの立体造形がその計画実現のための一翼を担いました。
天王寺動物園ペンギン・アシカ舎
「天王寺動物園101計画」で定めた3つのコンセプトで設計されています。3つの基本コンセプトとは①大都市大阪にふさわしい都市型動物園②憩い・学び・楽しめる都市のオアシス③動物本来の行動を引き出す「進化型生態的展示」です。
南米チリから赤道を通り、北アメリカのカリフォルニアまでのロケーションの擬岩をイメージして製作しています。
納期 | 5カ月 |
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成型 | モルタル擬岩 マッドバンク擬岩 |
天王寺動物園アイファー イシガメコーナー
天王寺動物園ゾウ舎
アジアゾウの生息地である熱帯雨林とその周辺をモデルに、人とゾウ(その他の動物)との関係を展示の中で再現しました。 ゾウの放飼場の造形では、動物の快適生活を目指した「環境エンリッチメント」にも取り組み、この造形は以後に手掛けた東京や宮崎のゾウ展示でも応用されました。背すり機能の擬岩は、実際に一年後の確認で成果をあげています。また、観覧通路においても生息環境の動植物レプリカを展示し、よりリアルにアジアの森が体験出来る施設となっています。
納期 | 10カ月 |
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成型 | GRC擬岩 マッドバンク擬岩 GRC擬木 FRP擬木 レプリカ 他 |
※2004年度エンリッチメント大賞
飼育施設部門大賞受賞施設
天王寺動物園サイ舎
アフリカ草食動物の混合飼育放飼場の環境造形です。 ここでは、草食動物だけでなくフラミンゴやマングースの生活空間もその中に組み込んで設計を行いました。修景としては、アフリカサバンナにあるコピエを再現。よりリアルな復元を目指して、植栽ポットの形状にも従来の施工と異なった手法を取り入れました。
さらに、園路では、NZABI NATIONAL PARKという擬似公園を設置し、アフリカに生息する爬虫類のレプリカや擬木を配置することで、サバンナを追体験できるよう演出しました。
納期 | 10カ月 |
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成型 | GRC擬岩 マッドバンク擬岩 FRP擬木 小動物レプリカ 他 |
天王寺動物園カバ舎
「まる見え」をコンセプトに、国内初の水中透視展示に着手。園路にもビューポイントを配置し、カバのより自然な生態を観察することができる環境を創造しました。また、カバ舎への園路は本来のカバの生息域であるアフリカ、マサイ・マラを忠実に再現。各所にマサイ族の生活跡やカバの頭骨、食べ跡などを配置して、人間との密接なかかわりを表現しています。
納期 | 5カ月 |
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成型 | GRC擬岩 マッドバンク擬岩 FRP擬木 他 |
天王寺動物公園サバンナ(キリン・草食動物)
草食動物を個別にわけるのではなく、一帯に放飼する事でより自然な環境が再現されるようになりました。
ここでは人造物と自然とが融合し、よりリアルなサバンナ体験が出来るかと思います。
納期 | 12カ月 |
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成型 | GRC擬岩 マッドバンク擬岩 FRP擬木 他 |
天王寺動物園肉食獣舎
肉食獣舎にも擬岩・擬木を用いた造形物を配置し、生息環境を忠実に再現することに苦心しています。 様々な木々、岩場をリアルに再現することにより、繊細な肉食動物が暮らしやすい環境を整えました。
納期 | 11カ月 |
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成型 | GRC擬岩 マッドバンク擬岩 FRP擬木 小動物レプリカ 他 |